泊まる標高と都市の順序を決める
古城や湖も楽しむ旅なら、昆明、大理、麗江からシャングリラへ進むと、宿泊地を段階的に高くできます。短い旅では麗江を拠点に玉龍雪山へ日帰りし、同じホテルへ戻る組み方が便利です。シャングリラへ直接飛ぶ場合は、急に高い場所へ着くため、到着後の数日をゆったり確保します。
| 場所 | 標高 | 旅程での扱い |
|---|---|---|
| 昆明中心部 | 約1,900m | 北へ進む前の宿泊地 |
| 大理・洱海周辺 | 約2,000m | 湖畔の宿泊と観光の拠点 |
| 麗江古城 | 約2,400m | 雪山から戻って泊まれる場所 |
| シャングリラ・独克宗古城 | 約3,300m | 麗江から大きく標高が上がる宿泊地 |
| 飛来寺周辺の宿泊エリア | 約3,400〜3,500m | ホテルごとの位置を確認 |
| 普達措・属都湖/碧塔海 | 3,595/3,538m | 湖畔の散策も高所で行う |
| 蒼山・洗馬潭ロープウェイ上駅 | 3,885m | 洱海周辺との高低差が大きい |
| 玉龍雪山・氷河公園ロープウェイ上駅 | 4,506m | 降りた時点で高所にいる |
| 氷河公園の最高観光展望台 | 4,680m | 上駅からさらに歩く選択肢 |
都市の数字は目安です。同じ地区でもホテルの標高は異なります。CDCは、さらに高い宿泊地へ進む前に約2,450〜2,750mで2〜3泊すること、低地から一気に2,750m以上へ上がって泊まることを避けるよう勧めています。麗江古城は約2,400mで、この範囲より少し低い場所です。数泊すれば体調を観察する時間は取れますが、その後の高山病を防げると決まるわけではありません。昆明や大理の滞在だけで、3,900mや4,500mへの順応が済むわけでもありません。
3,000m以上では、泊まる場所の標高増加を1日500m以内に抑え、累計1,000m上がるごとに休息のための1泊を追加するのが目安です。麗江から独克宗までは約900mの上昇で、この500mの目安を超えます。鉄道の移動時間も順応のための宿泊時間には置き換えられません。変更できる宿泊を選び、到着後の休息と、さらに高い観光地へ行く日を調整できるようにします。
到着日は古城の短い散策と食事から
ホテルを予約するときは、車が止まれる場所、入口までの距離、階段の数、部屋の階、エレベーター、荷物運びを確認します。車で近くまで行けるホテルや、階段の少ない部屋なら、着いた日にスーツケースを運ぶ負担を減らせます。ホテルの入口と実際の降車地点を保存し、送迎をそこへ頼みましょう。
到着後は荷物を置き、近くで座って食事をします。調子がよければ独克宗古城の平坦な街路を少し歩き、休みたくなったら戻ります。亀山公園の大きなマニ車へ上る坂と階段、松賛林寺の階段は後の日に回します。高所に着いてから最初の48時間は軽い活動にし、飲酒を控えます。初日の夜は近くの食事やお茶を中心にすると、ホテルへ戻りやすくなります。
翌朝は夜の頭痛や吐き気、起きてからの体調を見て行き先を決めます。普達措の湖は約3,500〜3,600mにあり、標高を下げて休める場所ではありません。症状がある朝は、普達措や松賛林寺の登階観光を進めず、下の対応に沿って休息や下降を選びます。
玉龍雪山は日帰りにして麗江へ戻る

雪山の日は旅の後半に置き、体調に合わせて変えられるようにします。先に麗江の宿泊を確保し、ロープウェイの種類、帰りの集合場所、連絡方法、麗江までの車を決めます。蒼山の洗馬潭へ行く日も、高所の日帰りと、洱海周辺へ戻る夜を一組で考えます。低い場所へ戻って寝ることで高所にいる時間を短くできますが、日中の標高も体に影響します。
玉龍雪山の主峰は5,596m。観光ロープウェイの上駅は4,506m、遊歩道の最高観光展望台は4,680mで、主峰の山頂とは別です。上駅で景色を見て、追加の階段を歩かずに戻る選択もできます。ただし、4,680mまで歩かなくても4,506mには到達しています。具合が悪くなったら上へ進まず、ロープウェイで下降する行動を優先します。
雪山を背景にした景色が目的なら、藍月谷や印象麗江を中心に選ぶ方法もあります。ツアー予約時は、氷河公園の上駅まで行く内容なのか、ほかの場所を中心に回る内容なのかを確認します。同行ガイドがいる範囲と、自由行動になる範囲も車の手配と現地ツアーの選び方で整理できます。
今夜の症状で明日の予定を変える
高山病の症状は上昇から数時間後、到着した夜に出ることもあります。頭痛、吐き気、食欲低下、疲労、めまいが主な症状です。体力があっても発症することがあります。眠れないことだけでは高山病と判断できません。
- 軽い症状があるとき:標高を上げず、活動を減らして同じ高さで休みます。症状がなくなってから次の上昇を考えます。
- 悪化したとき、または1日たっても改善しないとき:約300〜1,000m下がり、医療機関の助けを求めます。シャングリラから麗江へ戻る計画も選択肢ですが、移動方法はその時の症状に合わせて手配します。
- 安静でも息苦しい、歩行がふらつく、意識が混乱する、起こしても反応が乏しいとき:120へ救急車を依頼し、ホテルやガイドに手伝ってもらいます。付き添いのいる下降と救急治療が必要です。ひとりで歩いて下りません。
翌朝の列車を予約していても、つらい症状がある夜にその予定まで待つ理由にはなりません。ホテル名、住所、階、景区名やロープウェイ駅名、症状が始まった時間を伝えます。小さな携帯酸素缶は一時的に楽になることがあっても、継続した治療に必要な量を供給できません。症状が続く場合は下降と受診を進めます。
宿泊地の変更に備えておくことと出発前の相談
ホテル、移動、雪山の予約に変更の余地を残します。高山病の経験、持病、予防薬の相談がある場合は、各日の宿泊標高と最も高い観光地を医師に示します。必要に応じて水を飲み、食事、保温、睡眠を確保します。飛来寺などさらに高い宿へ向かう日も、その前夜の体調を見て出発日を決めましょう。

